アムステルダムからの放送に「i-morley」が出演

医療大麻の合法化を求めてアムステルダムから大麻を喫煙しながらUST放送を続けている成田賢壱さんの番組に「i-morley」が参入しました。このロング対談は、アーカイブとして残っています。


■参考資料■
成田さんの公式サイト「医療大麻解放戦線」はこちらにあります。現在「大麻」のキーワードでグーグル検索を行うと、「だめ。絶対!」センターよりも上位にヒットします。注目上昇中みたいです。

Posted by i-morley : 17:05

本日のツイッター記事

今日、フリーペーパー「108」が編集部から郵便で届きました。現在オランダに滞在している成田賢壱さんや医療大麻の問題について書いた原稿が掲載されています。やはり紙の実物を手に取ると、ずしりとした手応え、手ざわり感がありました。書籍は、大事ですね。液晶画面に映る「情報」としてのテキストよりも深い味わいがあります。「108」を入手できる配布店舗のリストはこちらにあります

それにインスパイアーされて、出先のドトールから取り憑かれたように携帯電話でツイッターを打ち込みました。そのあらましを以下アップしておきます。


今ふと頭をよぎったのですが、広範な引きこもり現象は、実は社会の構成やコミュニケーションのあり方が深いレベルでシフトした結果、居場所をなくしたという心理のなせるわざ?

デジタルデバイド、英語がひたひたと生活に浸透することによるデバイド、押しボタンを論理的に組み合わせるインターフェースの氾濫など。単純労働にも押しボタンを組み合わせる作業が広まり、グローバル経済の宿命として雇用は流動化、不安定化する。

同時に労働者の価値がより厳密に数値化されていく。しかも数値化はそ雇用主に有利な物差しでなされるため、学歴のようなブランドよりも短期で費用対効果を要求される。

すべてが短期決済のプロフィット、ロスで測られると、企業はその圧力により変質する。法律を破っても罰された時のコストを上回ればいい、という流れになり、企業が超法規的な存在になる。

そんな世の中だとロックンロールの「ノリ」を信念にして反抗することが出来なくなる。同じようにデジタルを使って反撃するしかないから。

なんでツイッターで呼びかけたデモが日本では起こりにくいのか、ということも研究課題として有意義。昭和の時代に通用したあらゆるオルグが効かなくなる時代に突入しているかもしれません。つまり、ただ怒りを共有してもだめ、カンパを募っても集まらない、そして文句を言うなら実行動がまず必要。

そしてデジタルな媒体にネイティブな魅力を発信して初めて、他人の意見に影響を与えられます。

左翼系のルサンチマンも、国粋的な「けしからん!」も共に無力化した現在。かつて伝わった憤りは届かなくなった。この現状がずしりとこたえた時に、燃え尽きる人が続出する、と見た。水平化し行くネット媒体では素朴な善意が共有されやすい一方で、社会を変えようという「義憤」は構造的に伝わりにくいという仮説を立てました。

ネットが企業論理に沿ってモラルを崩壊させるのでもなく、かといって既存の価値観が安泰でもなく、というバランスです。

かたやフラット化がすすみ、同時に格差が拡大。アナログの昭和では考えにくかった数々の現象は、陰陽のように補完的に起きている。

リテラシーが低かったり、ぼんやりしていると知らない間に相対的な弱者の立場に滑り落ちています。個人のハンデが途上国のハンデと一部そっくり。

陰謀説がさまざまな形で流布しているのも、想像力を使わなくても複雑な世界の異変が把握できるため、麻薬のように広がっているのだとおもいます。

言い換えると、陰謀論は弱者の抵抗手段になっている。そして強者に転じる機会は陰謀論の世界にはなかなか訪れない。アヘンだなあ。

アメリカには大麻ばかり吸って安易に陰謀論を語りつつ、フリーターを続けるお気楽なライフスタイルが一部定着しています。

一方、カリフォルニアで合法化されたら、最先端のデジタル管理で勝ち組になる「大麻のTSUTAYA」みたいなプレイヤーも出現するでしょう。

大麻好きがスモックをまとってバリスタをやる世の中を想像できますか?間もなくゲームのルールが変わろうとしています。

結論。今、日本はいやでも変わらなくてはならない力が内外から同時に作用しており、その光も影もある。波に乗れないと燃え尽きる。自分なりのきっかけを見つけて、人間として成長しようと決意すれば、道は開けるでしょう。みつを。

やっぱり受け身でいるのは本当に損な時代になっている。今日も自分に先行投資するためにヨガクラスに行ってきます!



...そして実際にヨガクラスに行ってきました。中級レベルのクラスを2つ続けて受けたため、後で体中が筋肉痛に。しかしその甲斐あって、本日生まれて初めて「カラスのポーズ」を3秒間保つことができました。まだ感動がやみません。ヨガはアサナを達成することが主たる目的ではありませんが、二番目か三番目ぐらいには大事なゴールだと認識しています。3年半かけてやっとカラスを数秒間維持できるようになった。むっちゃ、自信が付きました。押忍!

Posted by i-morley : 00:08

キット・キャット

ネスレを取り巻く騒動と、鯨肉裁判に関するアップデートを報告しました。


□参考資料□


グリーンピース・ジャパン公式サイトへのリンク


遺伝子組み換え米、中国市場に流通? グリーンピース調査で発覚(産経新聞


NO! GMOキャンペーン公式サイトから「遺伝子組み換え入門


「グリーンピースのクジラ肉裁判」傍聴報告(4) 被告人尋問から見える警察・検察の意図(JANJANニュース


ビデオニュース:グリーンピース裁判で日本の司法が国際的関心事に http://ow.ly/1pHKO ★宮台氏の発言「検察や警察が国内問題の枠の中でしか自分たちの捜査や処分の正当性について考えていないということが露になった」


GPJ動画:第1回クジラ肉裁判 初公判

Posted by i-morley : 00:27

今夜はビート族

☆久しぶりのポッドキャスト配信!


耳栓、著作活動、ソマリランド、ボブ・ゲルドフ
について語らいました。


□参考資料□


アグネスの件で日本ユニセフが週刊新潮を脅し!? 記者がア然(ガジェット通信


反政府勢力の資金に=80年代エチオピア飢餓救援-英BBC(時事通信


エチオピア首相がVOAを非難、電波妨害促す 米国反発(CNN.co.jp


※エチオピアの飢餓問題に関する詳細なリンク集を以前のエントリーにまとめてあります。ご参照ください。

Posted by i-morley : 02:04

移民に関するリスナー投稿

名前:Yoshi
メッセージ:モーリーさんこんにちは。


遅ればせながら、3月3日放送のアクセスをニコ動で聞きました。

アクセスのリスナーの方の一人が、移民受け入れの規模などを市場に委ねてしまえばよいと主張されていたのに対し、モーリーさんは、規模や構成などをある程度、政策で誘導していかなければ、日本にとっても、移民にとってもマイナスになると、応じていました。自分もその見解に賛成です。そして、モーリーさんは、現実主義者であるように感じました。

モーリーさんの日本を多民族・多言語国家にしていこう、という主張は急進的なようでいて、実は、とても現実を直視された上での議論なのではないでしょうか。

そのように感じるのは、とりわけ、移民を労働力としてとらえて議論したときです。年金制度をはじめとする社会保障制度を考えると、社会保険料を支払う、労働力の急激な減少は、制度の維持あるいは、円滑な制度改革にさえ、支障をきたすことは容易に想像がつきます。そして、労働力の急激な減少は、現実に避けられないことでもあります。

移民を労働力として受け入れること抜きには、現状の福祉国家を維持するのは困難なのではないでしょうか。

では、移民を労働力として、受け入れれば、だれしもが、その恩恵にあずかれるのでしょうか。実は、自分は、この点には懐疑的です。移民を受け入れることによって、政治経済学的な意味で、得をするひと、損をする人が生まれるのだろうと、自分は思っています。また、そのことが、移民受け入れの議論において、賛否がわかれる原因になっていると考えています。

モーリーさんもご案内かもしれませんが、学校でSpecific Factors Modelというものを学習しました。経済学の国際貿易論の分野のモデルだそうです。この理論によると、産業資本の転換が困難だとすると、(資本が他の生産のために容易に転換できないとすると)労働力の減少は、賃金の上昇につながる一方、資本家へのリターンは減るというものです。また、その反対に、労働力の増加は、賃金の低下につながり、資本家へのリターンを増やすということでもあります。

移民受け入れを考えた時の、政治的な思惑、動向を探る場合、このモデルをたたき台にして議論すると、なにか分かるのではないかと思っております。

以下にグーグルでみつけた、解説のサイトのURLを添付しておきます。

最後になりましたが、著作の出版が近付いていると期待しております。お体に気をつけて、今後も広範な活動、頑張ってください。

それでは。

お返事
すっごい難しそうなグラフを見て、まったく理解できませんでしたが、賛成いただいてありがとうございました。日本が先々、多様な人たちが共生する社会へと変貌していくのは時代の流れではないかと思っています。心情的な抵抗がある人もかなりおられるようですが、それこそどう「数学式」を駆使しても、数年以内に移民政策を展開する必要に迫られていることは自明ではないかと思います。今から現実的にどうやって異なる文化圏から移民を受け入れるのかを研究しておいても、損はないと思います。プラスの面もあるので、それらを想像する柔軟な思考が求められます。

Posted by i-morley : 22:47

エチオピアの現状に関するまとめ


反政府勢力の資金に=80年代エチオピア飢餓救援-英BBC時事通信

 1984~85年にエチオピアで起きた飢餓を救うため、世界中で集められた多額の募金の一部が反政府勢力の手に渡り、武器の購入資金になっていた、と英BBC放送(電子版)が4日までに伝えた。エチオピアの反政府勢力ティグレ人民解放戦線(TPLF)の元幹部らが証言した。
 約100万人が死亡した飢餓を受け、英国ではロック歌手ボブ・ゲルドフの呼び掛けでポール・マッカートニー、U2ら人気歌手が集まり「バンド・エイド」を結成、救援を呼び掛けた。
 当時のエチオピア政府は、北部エリトリア(93年独立)やTPLFを相手に戦闘を続けていた。


Gadaa:エチオピアがだんだんとすごいことに。1984年のLive Aid募金から流用された莫大な資金は武器調達だけではなく、英米の不動産購入、サウジのレストラン、スーダンの農場、商船の購入へと資金洗浄された、と当事者が証言。 http://snipr.com/urug9

Live Aid資金をもとに、今日エチオピアのあらゆるセクターを牛耳る巨大資本を当時の武装組織は作り上げ、現在は政権与党にもなっている、とのことです。100億円クラスがドロンとなってAK-47だけに化けたわけではなく、プロの「仕事」がなされたわけです。

Ogaden Info:エチオピア政府に圧迫を受けているソマリ系のオガデン地区からの意見。「BBCはたとえデータに誤差があったとしても、NGOに謝罪するべきではない。東アフリカの紛争地域で中立の情報を得ることは不可能だからだ」 http://snipr.com/urz9r

かつてボブ・ゲルドフ氏のLive AidやChrisitan Aidがスーダンから援助を行ったティグレ地区の組織TPLFは、すでに当時から政治的に対立する地区に対して援助が届かないようにすることを紛争の手段としていたようです。エチオピアのメンギスツ政権も同様の作戦を展開。

Live Aid疑惑が「黒」に傾く可能性を感じ始めています。エチオピアの現政権はTPLFのメンバーが主要ポストを押さえていますが、80年代にCIAのバックアップを受けながらマルクス主義政権と戦闘。ソ連崩壊後、援助を得られなくなった共産政権が敗走すると首都を奪還して独裁を開始。

メンギスツという、ソ連時代の独裁者はその後ジンバブエに逃れてムガベ大統領の顧問となったそうです。ムガベの行っているさまざまな圧政の原案はメンギスツが70年代から80年代に行った圧政の焼き直しだとの説も。メンギスツは「黒いスターリン」と呼ばれ、現エチオピア政府からは去年死刑判決。

一方、かつてCIAのバックアップを受けたTPLFは現在「テロとの戦い」で英米・EUから毎年莫大な資金援助を受けているらしいです。つまりかつては人道支援を流用、今はテロとの戦いの資金を堂々と運用。しかも、ソマリアのアル・シャハブという原理主義組織を「育てている」との指摘も。

TPLF系のエチオピア政府が迫害しているオガデン地区はソマリアに隣接。またエチオピアは2006年にソマリアに侵攻し、これがムスリムであるソマリア人の原理主義傾向を強め、アル・シャハブの支持基盤。つまりはからずもTPLF政府は隣国ソマリアのアルカイダに連帯する勢力を増長。

そしてアル・シャハブが勢いを増したタイミングで欧米に対してテロとの戦いへの強力を申し出、そこに何十億ドルが...TPLF系の現首相を「やり手」と呼んでさしつかえないと思います。こんな人たちに80年代のNGOやロック歌手たちはまんまと手玉に取られた可能性。

以上、少し端折って解説しました。エチオピアは今日も干ばつと飢餓に見舞われていて、その大部分が人災であるという見方があります。どれだけ外からお金を放り込んでも、それが末端の飢えている子供に届かない...というのは悲しいピクチャーです。これを乗り越える方法を作り出すのは相当に困難。

NGOであるOxfamのエチオピア・スーダン地区元代表が語るLive Aid疑惑。「紛争地域に汚さはつきもの。だがティグレ地区への支援はミッションを果たしたと思っている」 http://bit.ly/asli9R

abbay media:1984年当時、発足間もないTPLFは飢餓を「資源」として使うことに成功した。各国のNGOや外交官にアピールすることで株を上げ、資金を調達。食料を届ける役を買って出、エチオピア政府が通行を許したすきに攻撃。飢餓を長引かせることで自分たちの資金プールを拡張。

Live Aidを筆頭に、国際社会からの「何かしなければ!」という反射的な援助を流用し、「エチオピアのポル・ポト」とも呼ばれるTPLFの政権が可能になった、という矛盾。

エチオピアの人々は芸能人やNGOが自分たちの名誉を守るためにBBCと非難の応酬をしていることに冷ややかなようです。

TPLFは多民族国家のエチオピアでは少数民族。大多数のエチオピア人を少数者から成る政権が支配しているのは、ルワンダにおけるツチとフツの葛藤を連想させます。ただし、まったく同じではありません。

おまけ:現在ジンバブエに亡命しているメンギスツ(まだ存命)は、かつてジンバブエの政権が陥落した際には北朝鮮に逃げるプランを立てていたそうです。

Posted by i-morley : 06:29