ヒズボラ・クッキー(Part 1)

ミュージカル公演を終え立ての池田有希子さんと地下鉄で談話。

Posted by i-morley : 23:40

満天のマウンテン

霧島で出会った旅人・タカコスモスさんに電話インタビューをしました。

■参考資料■

○「ヒッピー印ポン"山田塊也"のHP」---> リンクへ
☆サイト内にある「ヒッピームーヴメント史 IN ヤポネシア」は日本でのヒッピー・ムーブメントを証言する貴重なドキュメントです

○野々湯温泉にある「Motto the Mount Cafe」の公式サイト

Posted by i-morley : 17:43

タブーフェイスブック

アメリカで現在進行形の「風刺画騒動」を解説。アップデートは5月29日「モーリー大学」で!



【参考資料】

☆英文記事の続報がどんどんと公開されているので、以下のリストはそのほんの一部となります。


■47News:預言者風刺画でサイト遮断 パキスタン、裁判所が命令 http://bit.ly/cdu7Bx 


■BBC:パキスタンの裁判所、Facebookの遮断を命令 預言者風刺画で http://bit.ly/aqFi58


■豪ABC:イラクで拘束されたサウジ国籍の男、南アW杯でデンマークとオランダ選手団を標的にテロを計画。預言者ムハンマドの風刺画に関する報復を意図 http://bit.ly/bZDAoj


■「預言者の風刺画を描こうデーをSTOP!」というムスリム側の署名サイト  http://bit.ly/99RuLM


■Wash Post:預言者の風刺画を描いたスウェーデンの漫画家は、講演会で暴力を振るわれただけではなくその後家にも火炎瓶を投げ込まれたようです。現在は安全のために身を隠しているとのこと。 http://bit.ly/aZXRR6


■AFPBB(3日前):ムハンマド風刺画の漫画家自宅に火炎瓶、スウェーデン http://bit.ly/bt2yVJ


■パキスタンのNation紙:上院議員が「Facebookはパキスタンから永久追放すべし」と表明 http://bit.ly/9elxz6


■パキスタンNation紙:現在Blackberry端末ではなおもFBが閲覧可能 http://bit.ly/cPXVuM


■AP:パキスタンでの反Facebook集会の模様を動画報道。女性達がヴェールを被って抗議しています。 http://bit.ly/9rFM9t


■時事:預言者風刺への報復動機=W杯テロ計画でアルカイダ容疑者 http://bit.ly/c14Zsd


■日刊スポーツ:W杯不穏国際警察200人、日本組テロ標的 http://bit.ly/bE7fPH


■財経新聞:アルカイダ系武装勢力、W杯テロ計画、ムハンマドへの侮辱報復 http://bit.ly/cuTj1L


■CNN:パキスタン、フェースブックを遮断 ムハンマド風刺画投稿に抵抗 http://bit.ly/b6NHWb


■産経:特定国での接続制限に理解 フェースブック http://bit.ly/b6NHWb


■Wash Post:プロの政治風刺漫画家はムハンマド風刺画運動に関して賛否両論  http://bit.ly/dennzR


■とうとうプロによるアニメも登場。Mark Fiore作「漫画家に向けたジハード養成講座」 http://bit.ly/co3VdV  ☆完成度が高いと説得力は大。

Posted by molitter : 16:14

那覇の茶館から生放送

☆那覇に引き続き滞在しているモーリーがパンクバンドの面接を受けたドキュメントをお届けしました。


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結果は...

Posted by molitter : 12:54

右脳で考える沖縄

今朝方はいろいろなニュースを元に分析的に考えてエッセイにまとめましたが、沖縄に向き合うにはもう一つの道があることも知りました。それは論理一辺倒ではなく、右脳の直感を通してです。要は沖縄のスピリットが「森上がる」道を探す方法です。

ツイッターで紹介をいただいた「茶館」という名前のお店を探しだし、開けるも閉めるもその時の流れに任せる店長のるんちゃんと話し込みました。沖縄のブクブク茶のお手元や沖縄語を伝えられる人の人数が減っているそうです。と同時に一部では復興の兆しも。今後は若い人たちの決定にかかっています。

そもそもなんで沖縄語や八重山語、奄美語、そして可能ならアイヌ語を存続させることが必要なのか?ひとつには祖先へとつながる記憶が途切れることの悲しさがあります。もう一つは、日本語全体の健康状態に欠かせないからです。

今の日本語・日本文化はグラニュー糖のように均質化と同質化が進んだ文化圏へと変貌しています。せちがらいです。黒糖とオーガニックの「がり」を入れることで日本語のパワーもアップします。ダーウィンの考え方を拝借するもよし、ファストフードへの危機感を言葉に投影するもよし、均質化を進めた政府の教育方針を批判するもよし。理論的なつじつまあわせは個々人におまかせしますが、とにかく直感的に日本のスピリットが今、危ないと感じています。そしてローカルに沖縄でもそれは地元の人たちがうっすらと、あるいは濃厚に感じている次第。

だったらスピリットを呼び覚ますような波が起きれば、間接的だけどパラダイムのシフトが起こって、すべての問題が解決するんじゃない?

西洋音楽と呼ばれる西ヨーロッパの楽曲は、共通で「平均律」という音階のチューニングで統一されています。このチューニングは実は人工的なもので、自然に発生する倍音を封印して鳴らすものですが、平均率を使うと多くの楽器を同時に鳴らすことや対位法と呼ばれる別々のメロディーを絡ませ合うことが容易な上、キーを変える転調も出来ます。この音楽の規則の体系をハーモニーと呼びます。西洋ハーモニーのシステムでは拍の頭を複雑にずらせる「シンコペーション」は敬遠され、均等に時間を刻む四分の四拍子の中でテーマとなる旋律が展開していくことが好まれます。

対して大航海時代以降に植民地にされていった世界中の部族や先住民が住む地域では、アフリカであれジャワであれ、そして琉球・日本であれ、楽器のチューニングは自然発生する倍音の扱いが異なります。倍音がもたらす共鳴音を抑えるのではなく、むしろ全面に引き出すように作られているのです。そのため、いろいろな楽器が一斉に同じ旋律を演奏することには向いていても、異なるメロディーが絡まり合う対位法や、曲全体のキーがシフトする転調には向いていません。また西洋の視点からは「民族音楽」と呼ばれるこれらの「非西洋音楽」では、同じメロディーを演奏する際に音階がずれたまま一緒に上り下りするという音楽の形態が一般的で、繰り返し=グルーブに重点が置かれます。多様な音階にチューニングされた楽器が「声明」のように一斉に上がったり下がったりする音楽形態はヘテロフォニーと呼ばれます。

西洋優位の世界観から見ると、ヘテロフォニーは平均率の楽器を作り出す科学技術を持たない未開の地域に残存する音楽形態であり、ミッショナリーがキリスト教を布教するように基礎から西洋音階をすり込んで、いずれは淘汰すべきものです。結論に飛ぶなら、日本政府が沖縄語や奄美語、アイヌ語に向けた視線とそれは同一です。近代的な西洋式の国家を作る上で、日本語・日本文化内部のヘテロフォニーは、いやがられたのです。西洋人に笑われないように、子供の頃から世紀の日本語を教え、土着の方言や変な言葉は忘れさせようとする政策が積極的にとられました。

で、今。日本列島みんなが落ち込んでいます。スピリットは下がっています。自分たちの大事なものをもう少しで根絶やしにしてしまい、海にひたすらコンクリートを流している。基地による海岸線の破壊も問題だけど、普通に「産業」とされる開発でどれだけ沖縄の海岸線は破壊されているのかにも目を向けたい。あまり大きな声で語ってはいけないらしいのだけど。

スピリットを上げましょう。なかなか変われない、時間を守れない、計画性がない、という沖縄人の欠点とされるものをエネルギーの源として、新たなグルーブを巻き起こしませんか?それは日本全体をも包むグルーブたりえます。ハローちゃんが外からやってきて言うのだから、まちがいない。

外からやってきた人たちが沖縄県民に「怒れ、アメリカを!怒れ、日本を!」とアジテートする。勝手にやっていれば、いい。ハローちゃんは「Raise the まぶやー!」とアジテートしたいね。

ところで、那覇市内にあるショッピングモールで新宿と同じ「アフタヌーン・ティー」を発見。スコーンを頼んでみたところ、味が違う。というか、ハローちゃんの味覚が違っている。1週間も沖縄の料理を中心に食べたので、味覚がシフトしてスコーンの手応えが感じられなくなったみたい...体の中でヘテロフォニーを感じる今日この頃ですよ。そんなことを言っていたら、夜の町で蚊に刺された。


【参考資料】
地球音楽ケーナ・スクール 講師ブログより
「民族楽器に多く含まれる、高周波倍音の効用」--->記事リンクへ

Posted by molitter : 23:30

普天間騒動に関するエッセイ

有事になっていないけど、有事寸前という状態が戦後ずっと続いている。アフガニスタンとパキスタン情勢は有事である。北朝鮮もいつ崩壊に向けて暴走するかわからない。中国は軍事拡大中で日本政府と米軍のレスポンスをテストするように計画的な領海・領空侵犯を続けている。

こうした事態が延々と続く中、日本政府は軍事防衛をアメリカ政府に肩代わりさせてきた。それに対して用心棒代、あるいはみかじめ料のような莫大な金額を毎年支払っている。基地のある地域(主に沖縄県内)では米軍がナンバーワンの雇用主であり、普天間・コザ・名護市民は莫大な土地使用料(日本政府が払う)と基地内の仕事(米軍が支払う)に依存している。

沖縄は観光と基地以外にこれといった産業がない。基地による騒音や環境破壊、米兵による犯罪、戦争が起きた際に基地が最初のターゲットになる、などなどのリスクが基地についてくる。集中したこれらの負担を軽減するために鳩山内閣はなんとか分散を試みるも、日本中の自治体が米軍の受け入れに猛反対をし、そもそも米軍が分散した形で防衛力をフルに発揮するのは無理なので現状維持か、その延長線上でしか交渉を認めない。

政権が基地移設で手も足も出なくなったタイミングでこの問題は政治利用され、あらゆる感情論が持ち出されている。沖縄県民はこの政治のゲームに「人間の盾」として使われているかのようだ。「沖縄県民の声を聞かなくては」と言いつつ、広範囲に県民の本音を聞き出そうという試みが見あたらない。そして地元の沖縄タイムズと琉球新報は安保闘争のパラダイムで記事を編成し、地元に向けたアジテーションを行っている。

真実はどこにあるのだろうか?

まず、戦争の現実がある。日本が平和憲法を維持できる背景には在日米軍の存在が不可分である。これは見方によってはアメリカの謀略の結果であり、日本に自国の防衛力を持たせないようにする、傀儡国家戦略の一環かもしれない。あるいはそうではないかもしれない。在日米軍の存在が日本人のアイデンティティーを損なうかどうかの問題もあるだろう。しかしそれらとは別に、いやそれ以前に、米軍の存在が中国・ロシア・北朝鮮からの侵犯を現在、抑止している。平和憲法と米軍はワンセットになっているのだ。基地が存在する以上、滑走路も存在する。

続けて米兵による犯罪や治安の悪化だが、戦地の体験に由来するものもかなりあるはずだ。つまりPTSDや前線を行き来する緊張感が無計画な強盗や強姦、 傷害行為、ひき逃げと何らかの因果関係を持っているのではないか。これまで在日米兵による犯罪が起きた場合、地位協定が不平等なのでうやむやなうちに加害者の米兵に有利に処理されてきた。そしてメディアでは「屈強な男」の犯罪とトーンダウンした形で報道された時代もあった。しかし米軍側からの視点で見れば、日本の警察で取り調べを受けたアメリカ人兵士が公正な裁きを受ける保証が示されていないのも事実だ。つまり戦争にまつわる緊張や精神不安定に由来する犯罪行為も、平和憲法と基地のセットに含まれる。

日本人はアフガニスタンなどの戦地に赴かなくてもいい。だから代わりにアフガニスタンに行く兵士達のツケを日本が背負う。これが用心棒代の取引だ。安保を粉砕するなら、おそらく日本人を兵士としてアフガニスタンに送ることになる。場合によっては日本国内で徴兵を復活させることも必要になる。軍部が暴走してもう一度戦前の繰り返しが起きる可能性も出てくる。これが軍を持つ国の現実だ。

米軍が日本からいなくなれば、その分だけ軍事緊張が解けるので、中国・ロシア・北朝鮮は徐々に日本への政策が穏やかになり、沖縄県民も嬉しいし東アジア全体に平和が訪れる。米軍はグアムにいて、いざとなったらその時だけ同盟国の日本を守ってくれたらいい。そういう風に、なるのだろうか?あるいは戦争と軍事拡大を続けることをそもそも意図したならず者国家・アメリカが世界中に在外米軍を展開しているのだろうか?ニワトリと卵はどちらが先なのか?

日本政府は米軍の存続をほしがっている。それが現在、大枠で日本の国家体制を保証してもいるからだ。と同時に日本政府はなるべく沖縄に基地を集中させたがっている。本当は動かしたくない。なぜか?戦争が起こったときには本土が攻撃される順位を下げるのかもしれない。そうだとするなら、沖縄県民には人間の盾になってもらうという暗黙のシナリオであり、沖縄県民は踏んだり蹴ったりだ。しかし別の面もある。軍事力を展開する上で集中させる必要がある。未来の米軍編成がハイテクを使って縮小可能なら話は別だが、今はそうではない。

アジアの玄関口に大規模な米軍が展開し続けることがかつて日本のデモクラシーを共産主義から守った。少なくとも日本政府はそう見ていただろう。左翼陣営はもちろん別の世界観でそれをアメリカの謀略だと解釈した。安保粉砕を叫ぶ人たちは大別するなら共産主義側が正しいという前提で話を進めるので、解釈が真っ向から対立して当然だった。だがイデオロギーの問題を問わず、沖縄に集中した米軍の兵力は結果としてソ連による侵攻を防いだ、とぼくは見ている。

さて、今後普天間がおそらく鳩山内閣の息の根を止めるファクターになるだろう。しかしどうせそうなるならば、内向き・感情論・現実逃避のサイクルから抜け出したいものだ。そのためには以下のことを議論の俎上に上げていただきたい。

0)東アジア情勢の軍事緊張・外交上の緊張を並列した現状認識。中国・ロシア・北朝鮮ではかなりあやしい雲行きが続いている。これらの国々が自発的に民主体制へと移行する気配は見られない。
1)在日米軍が日本に必要かどうかの基礎的な確認もしたい。戦争は反対でしたがって武器も基地もいらない、と主張する人にはその先のビジョンも提案していただきたい。
2)沖縄に米軍を集中させなくても米軍の軍事力は有効なのか?第三者にも意見を聞いて検証するといいだろう。
3)沖縄県民の米軍への経済的な依存。米軍と観光に依存し続けたい人も相当数いる。本音で沖縄の声が聞きたい。自立するための付加価値をどうやって生産していくのか?
4)長期展望として在日米軍を縮小させる場合のビジョン。日本国内にある兵力を削減するわけだから、当然外交など他の戦略が必要になる。中国がそもそも領海・領空侵犯をしたくなくなるような外交とは何か?
5)安保の枠組みから生まれる負担にクレームをつけるような議論に終始するのではなく、なぜ日米安保が存在するのか、そしてそれが現在どういう役割を果たしているのかをがっちり議論したい。
6)アメリカ国民に日米安保の存在を認識させる。ほとんどのアメリカ人はこのマイナーな話題をそもそも知らない。また、一部で「良心の声」を上げているアメリカ人の活動家には陰謀説を唱える人が目立つ。アメリカの多様な世論を普天間移設問題に巻き込むことも打開策の一つになるだろう。英語の海外情報を仕入れるだけではなく、英語で発信する能力が問われる。NHKあたりにやっていただくことかな?

日本と周辺の国がいかにしてつきあうべきかを考える機会になるのだから、外から日本を見た視点も養っていきたい。また、言論統制や世論の歪みが東アジアの常となっているからこそ、アメリカの世論を関わらせることは有意義になる。また、日本だけが平和な時代は遠のいていることもあらためて自覚したい。

最後に、この分析エッセイがひたすら冷たいものにならないように言いたい。日本社会の軍事的な安全は沖縄に長らくそのリスクを引き受けてもらった。まずは、沖縄県民の負担をねぎらい、歴史の中で果たした役割に感謝を述べるのが筋合いかと思う。在日米軍に感謝の言葉を述べる人は、とくに見あたらないが。

Posted by molitter : 07:53