4月27日の「i-morley」アーカイブ

☆とうとう高画質に対応した「i-morley」がVimeoにアーカイブを公開1号。ご堪能ください。全画面表示でも行けます。


Untitled from groove japan on Vimeo.




Posted by i-morley : 15:10

4月20日・西麻布「BULLETS」にて

Analog Synth Gig at "Bullets" club in Tokyo by i-morley

Posted by i-morley : 02:14

モーリー、本業に集中へ

みなさん、ブログの方ではご無沙汰しています。ずっとツィッターが立ち上がっている端末の前に居続けながら都内をモバイルで回り、仕事やイベント、ライブしていました。特に昨夜(4月9日)の池袋「鈴ん小屋」ではDJとアナログ・シンセサイザーを同期させることに成功し、難関を突破したばかり。のりのりです。


ikagen.jpg


まずはアナウンスです。来る4月23日・土曜の夕方6時半から「Groove Japan」の締めくくりとして秋葉原「Cafe Asan」にて無料パーティーを開催します。トーク、DJ、出会いの空間へお友達をさそってお越し下さい。


そして今の今ですが、ちょっといい線を行けそうなところにさしかかっており、しばらく執筆と音作りに集中したいと思っています。


1月以降、チュニジアやエジプト、そしてリビアに関する速報を翻訳配信するボランティアとして、ひたすら突き進んでいましたが、そちらはお休みします。災害と原発問題をきっかけにツィッターに入って、情報拡散を進める新規参入の人達も数多くおられるので、お任せしようと思います。よほど喫緊の事態が生じて日本側のメディアがブラックアウトになった場合にはすかさず復帰しますが、今しばらくは時間と手間のかかる創作活動に専念しようと思います。


なお原発問題や国際情勢、そして日本の復興は引き続き、週1回の「i-morley」生放送を通じて議論を進めていきたいと思います。正論と聞こえるか不謹慎に聞こえるかはその人の中にあるプリズム次第で、多くの皆さんに訴えかけていきたいと思います。またクラブDJやミュージシャンの活動も続けていきます。トークイベントも開催の可能性あり。マスコミ出演のお話もいただいているので、実現しましたら順次アナウンスいたします。


瞬発的なコミュニケーションからは当分離れることになりますが、じっくりコトコトで味わいを深めていきたいと思っています。これからもよろしくお願いします。

Posted by i-morley : 23:40

六カ所に関するGPJの指摘と澤田博士によるアンサー

2008年2月1日の「i-morley」エントリーを再度掲載します。



☆リスナー諸氏からコメントをいただいている「六ヶ所村再処理施設」に関して、環境団体「グリーンピース」は「こんなものいらない! 危険、ムダ、不経済」というパンフレットを配信しています。このパンフレットに列挙された論点について、東工大の澤田哲生博士に質問メールを送り、答えをいただきましたので、以下掲載します。
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STOP!再処理
「こんなものいらない! - 危険、ムダ、不経済 -」について


1.プルトニウムは用途がないのか?


プルトニウムの用途ですが、これはまず現在日本国内にある軽水炉で、その燃料の一部として使います。これを慣用的に「プルサーマル」といっています。サーマルとは軽水炉のことです。軽水炉内で飛び交っている中性子を熱(サーマル)中性子と呼ぶところから来ています。高速炉で使う高速(ファースト)中性子との対比です。


そもそも10年以上まえからこのようなプルサーマル計画が具体的に動き始めました。そのままならばとっくに軽水炉でプルトニウムは使われているはずでした。ところが、最初に始める予定だった東電で、いわゆる「東電のシュラウド問題」などが社会問題化しました。結果的に、その影響で計画は一旦頓挫してしまいました。その後紆余曲折がありましたが、ごく最近では関電が高浜原発でプルの利用計画を再開すると発表しています。


関電以外では、九州、四国、中部、北海道電力などでも、プルサーマル計画は進んでいます。このようにリサイクルしたウランやプルトニウムの有効利用がまもなく本格的に始まろうとしています。 もうひとつ重要なことは、原子炉に新規にいれた燃料の中身はウランばかりですが、原子炉内で核分裂反応が始まると同時に、少しずつですがプルトニウムが発生し溜まっていきます。このプルトニウム自体がすでにそこに在ったウランと同様に核分裂反応を始めるのです。つまり、この時点でプルサーマルは事実上始まっている訳です。


さて、いわゆる「プルサーマル」、つまり使用済み燃料から取り出したプルトニウムの再利用に話を戻しますが、実際にはプルトニウムとウランを混ぜて燃料にします。原子炉一基の燃料量は目安としては20トンくらい(原子炉の規模に依っても異なります)です。プルサーマルでは一基あたり一回に1トン程度のプルトニウムは必要になってきます。


日本には軽水炉が53基あります。また、半年程度で燃料を交換します。いきなり53基すべてがプルを使い始める訳ではありませんが、その方向に緩やかに推移していきます(当初の計画では2010年までに16〜18基をプルサーマルにすると考えていた)ので、44トンくらいは早晩使いきってしまうでしょう。もっとも、この44トンのうち、実際に燃料として利用できるのは30トン程度です。それと、海外に今ある日本国籍のプルトニウムには、海上輸送の問題等があります。


日本は近い将来(早くて2030頃が目処、遅くとも2050頃)に高速炉を実用化し、軽水炉と置換していく計画を進めています。


高速炉はプルトニウムをたくさん必要としますので、それまでに溜め込んでも足りなくなる恐れが大きいという見積もりもあります。プルトニウムは自国内で生産したものですから(もともとのウランは輸入もの)、"純国産"の燃料であるととらえています。


[補足]
ちなみに製品としての20トンの燃料は、大ざっぱな見積もりですが、2−3億円の価格です。原発一基の(建設製造時の)お値段は3000億円ほどです。施設の利用年数は何と60年ですから、年割りにすると50億です。燃料は半年程度で部分的に交換しますが、それを考えても燃料費は1割いくかどうかですね。燃料費が占める割合が小さいのです。火力発電所の場合は、コストのほとんどが燃料費です。ですから燃料価格(オイル価格)の変動に対して脆弱です。オイル価格は昨年から急騰しています。



2.リサイクルすると放射能は増えるか?



リサイクルすると放射能(放射線を出す能力)は、総量として減ります。


なぜか?


一番大きな要因は時間の経過です。これは、放射性物質は常に放射線を出しながら時間とともに減少していくからです。ですから、使用済み燃料は原子炉から取り出した直後に最も放射能レベルが高く、徐々に減衰していきます。使用済み燃料から出てくる放射線のエネルギーは他の物質に吸収されたり、熱等の他のエネルギーに変わっていきます。


ただし、使用済み燃料の再処理では、ウランやプルトニウムを分離する過程で、化学物質を使ったり、機器や容器を使いますので、そういうものが副次的に放射性を帯びることになります。


また同時に、放射性物質そのものが(ほかの機器や物品に付着したり混じったりして)分散する傾向があります。それらが低レベルや中レベルの放射性廃棄物になる可能性がありますので、放射性を帯びた物の嵩(かさ)=体積や質量は増えますが、放射線の強さの総量を考えれば、減っています。


一番厄介な高レベル廃棄物に限っていえば、使用済み燃料を直接処分するよりもリサイクルした方が量は減ります。


なぜか?


使用済み燃料中にあるまだ使えるウランやプルトニウムは分離されて再利用され、残った核分裂生成物のみを廃棄物として捨てるからです。


嵩(かさ)の増加のイメージですが、元々の量が(象徴的にいって)"フィルムケース1個"分とすれば、それが、"ワインボトル1本"になる可能性があるという感じでしょうか。ただしそれを管理・処分する際のの"厄介さ"は減っています。放射線のレベル(強さ)が低いということです。

3.再処理は不経済か?


19兆とか43兆とかいうお金は決して小さくないですが、これは何十年にも亘ってかかる費用ですね。また、取り出されてリサイクルされるプルトニウムやウランの便益のことも勘定に入れないといけないと思います。さらに、火力発電や自然エネルギーによるコストとも比較する必要があると思います。特に化石燃料、中でも石油はどんどん高騰しています。今後もその傾向は続くでしょう。安い石炭は二酸化炭素の排出と硫黄成分等による環境汚染がひどいですね。クリーンコールの技術ができるのには少なく見ても20年以上先のことです。


使用済み燃料はそのまま捨てれば扱いが厄介な"ごみ"にすぎませんが、ウランやプルトニウムという貴重な"資源"を含んだごみです。


特にプルトニウムは原子炉の中で、核分裂という天与の物理現象をうまく制御して、その結果うまれた物質です。これが新たな価値、つまりエネルギーを生みます。ここが紙やペットボトルのリサイクルと違うところです。


それともうひとついうべきことは、このようにしたプルトニウムは自国で生まれた新規な燃料ですから、エネルギーの安定供給に役立ちます。


[補足]
ウランやプルトニウムは超新星爆発が起こった際の、元素合成過程(r-プロセスといいます)で合成されます。ですから宇宙のどこかにはプルトニウムが天然に存在すると考えられています。


46億年前に地球ができた当初は、ウランだけでなくプルトニウムも地球の構成要素として存在していた可能性があります。しかし、プルトニウムのなかでなにかと問題にされるプルトニウム239は、その半減期が2万4000年と非常に"短い"ので、46億年の歴史の中であっという間に減衰していき、いまや跡形もないということです。(最も半減期の長いプルトニウム244でさえ、わずか8000万年なので、いまや跡形もありません。)


一方、ウラン235は半減期が7億年と非常に長い(ウラン238は44億年)。いまや天然ウランの中にウラン235は0.7%しかありません(残りはほとんどがウラン238)が、地球ができた頃にはその割合はずっと高かったのです。約20億年前くらいに、天然ウラン中のウラン235の同位体比が3%以上はあったということが分かっています。3%といえば、今の軽水炉燃料と同じくらいです。
約20億年前、アフリカのガボンのオクロという場所のウラン鉱山では、ちょうどいい具合に水があったようで、天然に核分裂連鎖反応が起こって熱を出していた痕跡が確かめられています。これをオクロの天然原子炉と呼んでいます。


[半減期:半減期が7億年とは、7億年ごとに半分に減っていくということです。46億年はほぼ7×7億年ですから、最初に1あったものが2の7乗分の1になります。2の7乗は128ですから、1÷128は1%弱になりますね。なお、ウラン235の半減期は正確には7億370万年です。]

4.使えないプルトニウムに"何か別の意図"?



すでに説明しましたようにプルトニウムは「プルサーマル」で利用する計画が進んでいます。しかし今現在は軽水炉用燃料として使っていないので、この上さらに六ヶ所で製造しようというのは、"何か別の意図"があるのではないかといわれることがあります。


"何か別の意図"が何を指しているかよくわからないのですが、これがもし仮に時々取りざたされる"軍事利用(つまり核爆弾の材料にすること)"の可能性をほのめかすものであるとすると、いくつか指摘しておきます。


六ヶ所で分離されるプルトニウムは、原子炉級プルトニウムといわれるもので、一言でいえばプルトニウムの質が悪い。しかし、原子炉級プルトニウムを用いて、爆弾ができない訳ではないです。ところがいくつかの難点があります。


1)製造が難しくコストがかかる、


2)爆弾として製造できても爆発威力が低くて性能がおちる、もしくは爆発しない、


3)管理が厄介である(特に冷却の問題)、


つまり兵器としての魅力が格段に低いということになります。


プルトニウムは普通いくつかの同位体の混合物としてあります。プルトニウム239という同位体が核爆弾の材料に最も適した"活きのいい"やつです。ですから、混合物中のプルトニウム239の比率が高い方が兵器利用に向いているのですね。軽水炉から得られる原子炉級プルトニウムには、プルトニウム239は50〜60%ほどしか含まれません。兵器に利用されるプルトニウムは、通常この割合が90%以上のものです。これを兵器級プルトニウムといいます。


爆発性能がよくて、管理しやすいプルトニウム爆弾が欲しいのなら、兵器級プルトニウムを生産する方が良いですね。格段に難しい話ではありませんので。

5.日本のようにはそうそう簡単にいかない



どこかの国が「日本は国内で再処理を始めたのに、どうして我々はできないのか」といっても、なかなか同じようにできない国際的枠組みが既にあります。


再処理の技術は、英国やフランスの技術移転なしにはできません。このような技術移転は、当事者の二国間の取り決め(二国間協定)や、それをさらに取り巻く国際的な取り決め・合意などの枠内ではじめて可能になります。


日本は1970年代にずいぶん苦労して、主に米国を説き伏せてその権利を得ました。これは米国主導の国際核燃料サイクル評価(INFCE)という活動のなかで行われました。


当事はカーター政権で、カーターさん自身はプルトニウムの利用に大きな疑問を持っていましたので、日本は非常に困難な交渉が強いられました。それがINFCEなどを舞台で行われたのです。


日本がやっているから自分の国でもやらせろといっても、米国のような国がうんといわなければできない。


日本はINFCEなどを通じて、そのような権利を得て、その後莫大なコストと人手をかけて核不拡散に尽力している。そういう"優等生"になることが認められれば、あらたなケースが出てくるかもしれませんが、現在の諸般の事情を考えれば、それは非常に難しいと思います。


[補足]
日本は原子力基本法で、平和利用にのみ原子力を使うと自己規定しています。また、「非核三原則」という国是があり、"核兵器を持たず、作らず、持ち込ませず"と自己規定しています。そういう国は他にないですね。これも重要なポイントです。要するに日本は"核武装しないと決めた"のです。江戸時代に鉄砲を捨てた日本人の心情にも似た"自ら率先して行う軍縮"的発想だと思います。


------以上------

Posted by i-morley : 00:28

夜更けのありがたみ

ごぶさたしています。ずっとツィッターに張り付いているのですが、先が見えない原発災害の中、諦めムードと「殺気立ちムード」が交互に世の中に流れているような気配をつかみ、その読みに反応してツィートを調節しています。すべてが落ち着いてからならば、一連のパニック買いや自粛ムードを愚かなことだと振り返ることもあるでしょう。でも今は真っ只中なので何をどう言っても、それがどこかで誰かの次の不安をトリガーするという妙な循環に社会が陥っています。一種のハウリングですね。


モーリー自身も不安を感じているので、ことさら敏感になる人たちの気持ちもわかる。そこで今はとりあえず刺激の少ない方向に合わせておいて、後日徐々に言いたい放題に持って行こうという感じです。知り合いの間ではとくに配慮しませんが、
「やっぱり日本は住めなくなるんですか?」
と真顔で聞いてくる方がいる今は、そーっとね。

ヨウ素-131→半減期が短い セシウム-137→数十年 Pu→人類史
みたいな感じで(環境ミニ百科から)

しかしプロメテウスが火を盗んでものすごい罰を受け、人間が刃物を使えるようになってから短い間に何もかもが激動してきたということを今回の災害で実感しました。ポンペイをあっという間に葬った火山の噴火も身近に感じています。20世紀の歴史が一番大きいこととして日々教育されてきましたが、実は短い期間に類似したサイクルを反復してきたのかもしれません。

日本に住めなくなるのか?直感で言うと、関東も含めて住めると思います。ただ、それを判断するためのデータが出てからでないと判断は不可能。様子を見るしかありません。そしてまた情報が出てくるのが全体に不透明で、遅いという印象も。ねえ。

退屈したのでイギリスのセラフィールド原発を調べました。日本語で検索すると、かなり思想がかったさまざまな団体の翻訳論文がいっぱい出てきます。英語中心に検索して回ったら、Wikipediaのエントリーにすっごく詳しく書いてありました。当初は第二次大戦後に核兵器を作るためのプルトニウム生産施設としてスタート、その後民間の電力グリッドにも接続という歴史があります。1957年に大規模な事故が起こり、飛散した放射性物質の放射能はざっと「750テラベクレル」だったそうです。10の6乗がメガベクレル、そのさらに6乗、つまり10の12乗ベクレルです。そんなに大量に飛散したらmegadeathじゃないか、と勘ぐるのですが毎日新聞の記事には

放射性物質を含む廃水の流出では、英国のセラフィールド再処理工場周辺で70年代をピークに廃液が海に放出された例がある。80年代、周辺住民に小児白血病の発生率が高いとする論文が発表された。英政府は「白血病発生率の増加は見られるが(流出した廃液中の)放射性物質との因果関係は不明」としている。再処理工場からの流出は90年代以降は100分の1以下に抑えられている。

とあります。ふーん...?隠蔽?それとも本当に「それほど」じゃなかった?いずれにせよ、エビ、タラ、カレイの宝庫であるアイリッシュ海にかなりの長期間に渡って放射性物質を含む廃液を海に流し続けてきました。今はピークとなった70年代の100分の1以下。朝日新聞の記事にはこうあります:

海洋汚染が発覚した80年代以降、付近の海岸は一時立ち入り禁止になっていた。放射性を帯びた溶液漏れ事故もしばしば起き、運営会社による事故隠しも浮上。批判が高まった。

 そのつど英政府は「健康に影響はない」と説明したが、アイリッシュ海がつながる北海に面したノルウェー、アイスランドは海産物の汚染を心配し、操業停止を求めている。特に対岸のアイルランドは毎年、魚介類などの放射能を測り、漁民の健康調査をしている。

こちらでも風評被害は起きており、フィッシュ・アンド・チップスの有名店が「アイリッシュ海の魚は使いません」と張り紙を出したこともあったそうです。この一連の情報を眺めていて、今と繋がっている事象が確認できて少し心強くなりました。現在進行形のリスクは未確定であり、ロシアの専門家は「チェルノブイリよりひどい」とすでに前のめりに主張しています。ただ、だいたいどういう結末になるかが占える事例を見たような気がしました。

そんな中、都内のスーパーに深夜行ってみると、けっこう食料の流通が回復しているとの手応えでした。マイナー流通も含めた牛乳の山。ごった煮などのクリエイティブなおかず。小学校の給食で見たことがあったような菓子パンのアップグレード版。JR復旧間近の報せと合わせて、スーパーでこれほどありがたみを感じたのは久しぶりでした。海外住まいで久しぶりに日本に来て、野菜天ぷらやほたてクリームコロッケ、魚のアラ、冷凍のほうれん草を見て回るような。どこに幸せがあるのかを言葉にならないレベルで感じとったようでした。1割引のカレーパンにも手が出ました。

これから新しい社会を創っていく必要があります。物々交換や手作りも含めてあらゆるオプションを除外せず、文明を一からつくり直すような思い切りも求められるでしょう。その一方でこの災害をまったくハンドリングできなかった民主党が国民の怒号のうちに失脚・解党し、かつての社会党と同じ運命をたどり、ポピュリストな政権がその後に続いたような日本も想像できます。もしかしたら右派・にわか政権が強引に原発の稼働率を上げてそれがまた次の紛糾を生み、経済復興かエコロジカルな我慢かの二者選択という乏しさに陥る時期も。何が来るかは勘ぐりの領域を出ませんが、要するにポンペイの時代からそれほど人々はパワーアップしていなかったことがばれてしまいました。ロボット・ヒーローがいかに大切な偶像だったかも、今になって理解できます。謙虚に行こう。

で、太陽光や風力や洋上風力、メタンハイドレート、ガスで本当に行けるのかな?行けるといいな...的な祈りを込めつつ、「i-morley」のギャザリングな新シーズンに期待しています。ご参加ください。

Posted by i-morley : 01:15

メールいただきました

お名前:konkonkknn
メッセージ:morleyさま

ジャーナリスト・現代音楽家ではなく、「東大理1・ハーヴァードで理系専攻歴あり」の人としてお願いがあります。

今後、東京でどんな生活をするか・あるいは東京をいつ脱出するかについてtwitter等でご自分の行動を逐一報告することを期待します。

放射能汚染については、morleyさん経由の情報がすべて正しかったことが立証されました。従って名古屋に一時避難したのも、極めて正しい行動だったと思います。

昨日・深夜の東電のリリースでは、「1〜3号機すべての格納容器の底に穴があいた」そうです。要するにメルトダウン。この点でも、あなたが名古屋の中華料理屋での発言がまったく真実でした。

海外メディアの情報を整理・統合できる人も不可欠ですが、それにどうしたがって行動すればいいのか知りたい人は大勢いると思います。

制約なく行動できる人・事実に基づく情報を持っている人が、自分の身をまもるためにどう行動するか、知りたいのです。

その意味で、morleyさんのfollowerとなりたい人はおおぜいいると思います。

最後にオフィスのいぬネコおよびゆっこさんのご無事を心よりお祈りしています。

お返事
ひーーっ!責任が。でも、やりましょう。 まずさしあたって、最初から深刻な状態「ジャパノブイリ」が起きているにも関わらず、政府はそれを海外に知られたくないがために外国からの支援を断り、東電に
「何とかしろ」
と命令し続け、後出しで少しずつ公開されている汚染や数値を上げながら
「とくに問題はない」
と言い続けてきたのか?つまり政治主導で隠蔽しまくっていたのか?ここを検証するといいと思います。また、この先、政府と東電が発表する数値に信憑性はあるか?第三者(アメリカ、IAEA、NGO、個人)などのデータを別ルートで公開する方法はあるか?も。

さらに、仮に政府と国内メディアが当初から連携して情報を隠蔽していたとするなら、チュニジア、エジプトの政府が国営テレビを使って情報を隠してきた方法論と比較すると今後が占えると思います。またチェルノブイリ事故に際してソ連が試みた隠蔽やヨーロッパに広がった動揺も研究すると有用でしょう。国際社会で起きていることや歴史がぐっと近くなっていることが実感できます。

このアングルで情報発信を続けていきたいと思います。ただ、個々人が多様な情報を仕入れて、独自に葛藤しながら行動を決定するようにしてください。日本政府と日本のメディアに対して「真実を公開していないかもしれない。しかも汚染がどんどんと広がっている」という前提で取り組むのは、それこそ前例がないことです。健全な疑いの目、そして冷静に現在進行形の暗号解読をし続ける姿勢を保ちましょう。

そう言いつつ、ぶっちゃけモーリーはパニックです。オフィス・モーリーでは新たなジョークをどんどんと考えています。
「プルポ」「がっ!」
「ジャパノブイリ」
とか。絶対に、茸(きのこ)らなくてはなりません。毎日USTREAMで番組を流し放題にしたい気分です。でも今はボランティアなんです。良い番組を作るためには、それ相応の人手も必要。企業スポンサーは「東電」を頂点に情報の公開をむしろ煙たがります。白い煙も黒っぽい煙も出ますが、ただちに問題はありません。したがって、見ている人のスポンサーシップで継続的に流せるようなモデルを急遽模索しなくてはならない。

Posted by i-morley : 11:34