11月27日・土曜 西麻布「BULLET'S」に出演


▶▶▶【BULLET'SEN △】
OKOME SANKAKU_お米讃歌区_
  FARMAR'S RICE TRIANGLE
場所 西麻布 BULLET'S
日程 11月27日・土曜
時間帯 深夜
演目 モーリーのDJデビュー▶▶▶▶

Posted by i-morley : 01:37

予告編公開まであと1週間

みなさん、こんにちは。「Groove Japan」のドキュメンタリー制作がすでに進んでおり、12月1日に予告編の動画が公開されるスケジュールになっています。今までに経験したことがないほど、マルチタスクで忙しい日々を過ごしており、あまりにビジーで気もそぞろ。冬に向けての季節の微妙な変化もあまり感じておりません。

そんな中、ときどき「hot flash」となっていろいろなアイデアが湧き、Twitterに連続投稿をしたりします。もしかして「できあがっている」「らりっている」のではないか?と思った人もいるかもしれません。でも、酩酊はしていません。意識は覚醒したまま、何かが「見えて」ついターをしている感じです。

南北格差を解消するさまざまな方法を日本から発信したい。日本社会に画一的ではない方法で元気を回復したい。大人の外交ができる政治家を選出する日本社会を基盤から育てたい。欧米へのコンプレックスを拭い、より次元の高い使命感を覚醒させたい。などなど、夢は膨らんでおります。

今回目指しているのは、ムーブメントです。これまで「ムーブメント」を呼びかけるのは、政治運動やスピリチュアルな運動を始めているようで、そのネーミングにすら個人的にはアレルギーがありました。「モーリーさんは教祖になればいい」だとか「アーチストというよりも活動家ですね」といった冷やかしのような褒め言葉は何度も聞いてきました。その度に、指導者といえば独裁者や自分勝手な扇動者しか出てこない日本の土壌に改めて苛ついていました。ああいう連中といっしょにするな!と。

ですが、最近視点が少し変わりました。日本社会が次世代に反映し、国際社会に積極的に参加・貢献し、また世界の富を享受し続けるためには、意識が目覚めていることが必要です。そしてユートピア的な理想を言えば、みんな同時多発的に、何もしなくても勝手に目が覚めていくものなのですが、現実世界ではそうなりません。ならない理由は政治的に眠らせておこうとする権力の構造もありますし、人間の心の暗い面もあります。とにかく、分析を始めるときりがない。何か新しい動きを起こそうと思い立ったときに「やめろ」という理由は、思いつくだけあります。反対に、一人の人間が事を起こせば、それが連鎖していって世の中が変わる可能性もあるのです。日本にチェインジをもたらす波です。

昨今は日本社会の中でもいろいろな変化が急ピッチで起きていて、それを肌身で感じ取れる人たちも増えています。戦後ずっとうっちゃらかしていた外交も国民的な関心を集めています。平和ボケから一番遠いところに来ているかもしれない今、ちょっとしたムーブメントを起こしてもいいな、と思い立ちました。

「Groove Japan」はずばり、日本の『乗り』を回復し、新たなグルーヴのスイッチを入れるにはどうすればいいかを多面的に模索するプロジェクトです。特設サイトに掲載される連続エッセイの他、実世界で開催される講演会シリーズを通じて新たな視点を提供します。また、佐々木誠監督の奇才を通じて映像にも落とし込まれ、その映像を音の面でドライブする音楽をモーリーが作っていきます。

日本のグルーヴとは、右寄りの人たちが連呼している「大和魂」のスローガンとは、ほど遠い位置にあります。多様な人たちがお互いに強調したときに生まれる、バリ島のガムランのようなゆらぎと統一性です。国民が一丸とはならず、同時多発的に多様な活動をしているイメージです。みんなが個人主義をとことん情熱的に追求すれば「見えない手」が動いて全体がよくなる、というアダム・スミスっぽい要素もあります。資本主義を性善説で見て、そこにブータン国王が提唱しているGNHを少し足した感じ。でもブータンでは実際に国王の独裁体制の下、人権侵害の問題も報告されており、言論の自由も多様性も制限されています。ですから「日本をブータンにしよう」という計画でもない。

かつての成功体験にあった「団体行動のグリッド+画一化+没個性+生活の安定」というフォーミュラを抜け出して、もうちょっとリスキーだけど、倍楽しい生き方をしよう!と提唱します。モーリーの生き方もハイ・リスクであり、幸福を実感する時はひとしおですが、これはモーリーの物語というよりも日本の物語。さまざまな分野で何かが見えている人、パッションを追求している人、自由に生きる人を追っていきます。そこからかいま見える魅力や個々人の輝きが感じられたら、見ている人も自分が本当にやりたいことへと、ほんの少し前に踏み出せるかもしれない。そんな願いがこめられた構想です。

「欧米に追いつけ、追い越せ」のパラダイムに今でもしがみついている人なら、「今こそ日本は個々人の能力差を肯定し、やる気のない奴を切り捨てて、世界暮らすのエリートを作り出すべし。中国もインドもそれをやっている」と主張する感じです。おやじ雑誌にもそういうコラムがよく掲載されています。日本の競争力がまだまだ捨てたものじゃない、ということを確認できそうなことなら、スポーツ大会の結果でも受賞であっても大きなニュースとして御輿に乗せられます。で、モーリーの考えている「Groove」は、そういった「競争力」や「トップの座」とは直接関係ないんです。

今はまだぼんやりとした直感レベルで見えていることを、徐々に映像と文章に落とし、形にしていく作業をじわじわと進めています。そしてこれらは、年末に向けて徐々に形になっていく予定です。とにかく、すっごくおもしろくなる見込みなので、是非ご期待ください。

Posted by i-morley : 23:08

1/f な再始動

あくまでマイペースなトーンで新シーズンが始まりました。



■参考資料■
カナダ・マニトバ州の移民政策(NYT英文記事

Posted by i-morley : 02:21

博多の町から発信を再開



Posted by molitter : 19:15

11月14日・15日 鹿児島でライブ

第四回 集合体創造展
陰と陽 at CLUB CAVE
〜光を纏って、影を踏もう〜

bon_flyer.jpg
11.14 sun at CLUB CAVE
19:00open 20:00start
¥2000+1drink
とんちピクルス(福岡)
Morley Robertson(東京)
HUMAN BEAT JUMBO BAND(東京)
olo (鹿児島)
 
≪特典≫
㈰    café 凡bornにて半券提示で1drink無料
(イベント後 24:30〜afterPARTY、入場無料)
㈪    Bar MOJOにて半券提示でライヴ入場無料
(1drink別、11.15monのイベントのみ有効)
 
 
 
11.15 mon at Bar MOJO
19:00 open 19:30 start
通常¥1000+1drink
Morley Robertson(東京)
HUMAN BEAT JUMBO BAND(東京)
ほりえだいすけ(鹿児島) 他

Posted by i-morley : 01:12

ビデオ流出の雑感

みなさま、ごぶさたしています。ここ数日のニュースの流れを追う内に、ちょっと「たまらん」という気分になりましたので、走り書きをいたします。「産経抄」ぐらいの目安で、どうぞ。

-----尖閣ビデオの流出を政府は刑事事件として扱っていますが、もちろん本質は中国に対して強気に出られない矛盾と向き合うことです。どれだけ話をそらし、隠蔽に隠蔽を重ねても嘘が拡大していくだけ。いさぎよく中国を怒らせた方がいい。APECを台無しにしてもよし。YOU、やっチャイナよ。

民主党政権が一番暗礁に乗り上げているのは、国民の知る権利を軽んじてしまった点だと思います。中国が力を付けるにつれ、腕白者・暴れん坊になるのは歴史の趨勢。だけどそれにひるんでしまった結果、民主主義の根幹にある柱の一つを軽く譲ってしまったことに致命的なエラーがある。

自民党の時代には、ディスカッションや不都合な真実と対決することを上手に回避する仕組みがあったと思います。マスコミが政府と合奏する形で情報を仕切り、国民の喜怒哀楽を調整していたような社会があった。また、日本人も一般的にそういう指導の下で一丸となって頑張ることを望んでいた。

いわゆる単一民族のアイデンティティー(もしくは幻想)、大量生産+輸出にチューニングされた「偏差値の中央にみんなをうまく寄せた」社会システム、それを補強する歴史観(というか戦後観)があり、この全体がうまくバランスしていた。

その時代に日本社会はいわゆる「Don't Ask, Don't Tell」型の社会契約を個々人の間に浸透させ、紋切り型の縄張り争いはあっても本質的に社会を変化させようとするようなディベート・ディスカッションは「みんなで」避けていた節があると思います。

たぶん物理的な豊かさを達成するためにみんなで我慢していた時代でもあったのでしょう。自分を抑え、場合によっては殺して社会の仕組みに順応することが美徳とされ、いったん順応をすれば後は悪いようにはされないといううまみもあった。つまり終身雇用です。

でもそのシステムは成長期のせいぜい数十年ぐらいにしか設計図通りに機能していなかったんじゃないかと考えています。それがかつてとても長い間続いていたような妙な「歴史修正」が、現在に向き合う自信がなくなった人たちの中で行われている。歪んだレンズを通して過去を見る感じで。

要は時代がことごとく違う、ということに対面しなくてはならない。情報も数年前に比べてもべらぼうに多く入ってくるし、当然意見も多様になる。現在の日本で最もリーダー・政治家に求められるのは国民が新たな時代に目覚めるような刺激とビジョンを提供すること。民主党はそれをスキップして検閲中。

民主党政権は日本社会の弾力性を強めるような政策を考えていない。外交は戦後最低のレベル。イデオロギーらしきこだわりが先行して、目の前で進行している事態を直視できない。自民党を一時的に追い抜いた功績はありますが、もうじき歴史によって鉄槌が下ることになるかと思います。

均質幻想を乗り越え、内向きな社会原理の呪縛を乗り越え、国際社会に積極的に関与してプレゼンスを増し、個々が本当の幸せを追求できる社会を作るのは、政府任せにできません。左翼的な文脈ではない「市民の力」、本当の個性のパワーが求められる時が来ています。それを「Groove」と呼びたい。

アメリカではピュリッツァー受賞者でもあるジャーナリストのトーマス・フリードマン氏が「アメリカはかつての乗りを回復しなくてはならない」と主張していて、そのためにグリーン・エネルギーへのシフトを謳っています。石油依存を脱却してスマート・グリッドにより効率的に提供されるエネルギーの社会インフラを作ることこそが、新たなニュー・ディールになり得るというものです。「グリーン・ニュー・ディール」の発信者です。

ただし、フリードマン氏が礼賛し、期待を寄せるテクノロジーが数年以内に実現できるかどうかの厳密な検証は先送りされています。冷戦中に軍事拡大だけではない夢をアメリカ国民に持たせる行事となったアポロ月計画に匹敵する「夢」を「グリーン」という形で提供せよ、とアメリカ政府(つまりオバマ)に進言しています。すぐに雇用を回復することは無理なので、手の届くところにある壮大な夢をまずは一緒に見よう、と言っているわけです。

やる気を見つけ、将来に希望を持って向かっていくためのあらたな「Groove」をアメリカは今後模索することでしょう。見つからなければブッシュ時代やレーガン時代のような金持ち優先+戦争中毒+地球にとっては存在そのものがエコ・ディザスターといった状態へと、再びスリップしてしまう危険性も孕んでいます。

さて一方で日本ですが、日本にはそもそも「Groove」がかつてあったのか?それは見方によってどうとでも仮説を組み立てられそうですが、この際思い切ってボーダーレスに「Groove」を一部移植するもよし、あるいは日本の土の中で生み出してもいいと考えています。

すごく狭い言い方をすれば、「Groove」はアフリカ系の音楽に内在している、時間軸上のメロディーと呼べる絶妙な流動性となります。それをアメリカ大陸に伝えたのは他ならぬ黒人奴隷であり、白人の支配者にアニミズムの崇拝やアフリカの言語・風習を禁じられた状態ですべての存在意義を即興的な歌や踊りに込めたものがブルースやジャズの発祥であるとよく言われています。

その結果、原理主義的な音楽好きや評論家の中には、黒人の歴史的な苦難を受け継いだ者たちだけが真の「Groove」を継承していて、あとは非黒人(非白人じゃなくて、黒くないその他の人たち)が真似をしたりぱくったりしたのに過ぎない、と誹ったりもします。でも、それは間違っています。ジャズやロックの初期からずっと黒人・白人・ラティーノが混成でバンドをやっていたからです。「Groove」は人種や文化、歴史背景が融合することで生まれたのです。

ついでに言うと、アフリカ大陸の中だけでも黒人と呼ばれる部族は無数に分かれていて、お互いに宗教や言語が異なっています。白人やムスリムが侵入して、徐々に改宗を進めた後も、ひとつの集合体にまとまることはなく、第二次大戦後にいろいろな国が宗主国から独立した後も民族紛争が絶え間なく起きています。今現在、アフリカの多くの場所で部族間抗争と地下資源・水の利権などが絡んだ、終わり無き紛争が続いています。この背景に照らし合わせると、「黒人でなければ真のグルーブを継承できない」とする偏見は、黒人をひとかたまりに考えてしまう無知なレイシズム(人種差別)に他ならないことになります。そんな狭い感受性は、21世紀の今、脱ぎ捨てましょう。というか、今東京にかなりの数で黒人ハーフの子達がいるという現実にも目を向けたい。「ハーフ」という言い方がそれ自体差別で...と止まらなくなる方は...社民党に投票してください。

情報も選択肢も遙かに昭和の時代のよりも多い現在の日本。そこにはちょっと足下を掘れば、とめどないリズムと躍動感が存在する。素通りして「日本は衰退した」と決めつけてしまうのは、あまりにも、もったいない話。民主党の皆さんがイデオロギーや過去の亡霊に呪縛されている隙に、私たちでもっとおもしろい世の中を作っていきませんか?できれば172bpmあたりで。

Posted by i-morley : 05:46