原子力に関する投稿

☆ツイッターの中で「原子力発電について思うところを教えてください」と投げかけたところ、活発な回答を得られました。また、メッセージ・フォームからの投稿もいただきました。フォームからの投稿を以下、掲載します。


名前:m1zu
メッセージ:原発の雑感

学生のときは原発反対運動に関わってました。
でも、ヒステリックに反対という立場ではなく
危険なものならやめてほしいという主張でした。

問題は「技術的」「労働」と考えてます


■「技術的」
飛行機でも宇宙ロケットでも時々落ちるような科学技術で
70年代の原発が、いつまでも安全と考えるのは危ないと思う。
70年代の法律基準・科学技術で作られている原発は本当に安全でしょうか。

関わっていた反対運動では、工学部の講師をリーダーとして
電力会社に請求し開示された資料などを検討してました。(美浜の会)

絶対に事故など有り得ないと思いたい我々にとって
電力会社としては「このくらいの精度・安全性で問題ないでしょ」
という感じで、利益優先の範囲内で頑張るという立場でした。

原子力の話は、テロ対策とかの壁により
情報開示がきちんとなされてなくて、議論できていない状態だと思います。
国・電力会社を信じるか、信じないかと2択にしているのは
意見がまとまるわけが無いという点で、大勢が無関心になるという状況で
政治的にずるい方法かな、と思います。


■「労働」
すごい原発の核の部分で、修理とか検査とかどうしてるのか。
安い、下請け労働者を使って被爆させて原発は維持されてます。

防護服とかあっても強烈な被爆をします。
放射線はあらゆるものを貫通します。(コンクリート10cmでも難しい)
防護服では、放射能が付くのを防ぎますが放射線は気休めでしょう。
(線種により効果があるけれど、α線β線など)

被爆と健康被害の関係も、広島長崎の原爆以外の統計が取られてません
外国の軍がやる核実験などは情報は開示されていないので
戦後すぐに取られた、測定データ・健康被害のデータしかない状況です。

放射線と癌などの因果関係が、データで確立されてないので補償されません。
使い捨ての労働者を取り替えながら、原発の中を維持してます。

ウランを採掘するのは、日本ではないですよね。
「公害輸出」という言葉と同じで、危険なもので海外で作れるものは海外で作り
日本には安全になった製品を輸入するという形になってます。
日本人が便利に過ごすために、海外で被害にあってる人がいる
という状況を考える必要がある。

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■おまけ
あと、昔の放送で、モーリーさんが、
放射能と放射線の違いを理解してない感じが残念でした。

ジャガイモは放射線を当てて芽が出ないようにしてます。
放射線は宇宙からも来てます、ちょっとレントゲンに似ているかな。
紫外線のように少量なら浴び続けても問題ないと思うし
少量でない放射線でも一瞬なら、問題ないでしょう。

LEDの光を手でふさぐように、放射能から離れるほど影響が弱いけど
触れるほど近いと、その浴びる量は桁違いに増えます。
放射能が皮膚に付く、体に取り込むといった場合は
微量の放射線がずっとその部分が侵され続けます。

放射線は有る程度は怖くないけど
放射能は微量でもとっても怖いです


名前:Liberty
メッセージ:モーリーさん、ゆっこさん、いつもご苦労さまです。
いつも、重要なテーマの取り扱い、心から感謝いたしております。

私は原子力問題について考える時、いつもラッセル=アインシュタイン宣言を思い出します。これは、核兵器廃絶と科学技術の平和利用を訴える宣言です。核兵器に限らず、兵器の平和利用は考えられませんが、放射能の平和利用は可能です。多くの人は、レントゲンの恩恵を受けているのも事実で、この私もその一人です。問題は、やはりそれを扱う人間の意識にあるのではないかと思います。原子力発電の恩恵を受けているのも事実ですが、チェルノブイリの事故について知ると、この地震の多い日本では、核兵器を保持していて、その危険がいつ国民に及ぶかわからない・・・というのと同じように思えてきます。実際、原発のある地域に住むのは、私には怖くてできません。政治家や電力会社等の人達は、原発は安全だと言いながら、東京等の都心に原発をつくることは絶対に無いと思います。万が一、事故が起きた時に最小限の被害ですむ土地を選んで建設してるようにしか見えません。もし、原発に事故が起こってもほとんど被害なんて無いというほど、科学が進歩すれば、その時はじめて賛成できます。

アメリカに行った時に、核兵器の反対運動をしている人達から聞いた話によると、核兵器生産、原発もすべてビッグ・ビジネスだと教えられました。
アメリカのニューメキシコ州のロスアラモス研究所という、日本に落とされた原爆も開発されたところでは、現在も放射能の研究が続けられているそうです。以前は、大学関係だけが研究していたそうですが、数年前からは「ベクテル社」も研究に加わったそうです。この「ベクテル社」は、ほとんど表には出てこない世界一の巨大企業と言われてるそうです。日本でも、原発、空港等の建設には必ずこの企業がかかわっていると言われる、いわばアメリカ政界の天下り先の企業となっています。この「ベクテル社」を中心にウランの採掘にかかわる企業、その他の建設等にかかわる企業が癒着し、政界を動かし、自分達に都合のいいように世界を私物化してると言われていました。この「ベクテル社」がらみのことをいろいろ聞いて、戦争ビジネスと原発ビジネスも同じベースだと知り、本当に考えさせられました。みなさんは、この「ベクテル社」って一度でも耳にしたことってあるのでしょうか?


Posted by i-morley : 22:45