最新の「i-morley」:ビルマ民主化

☆最新の「i-morley」には「ビルマ民主の声」メンバーをゲストに呼び、「ミャンマー」ことビルマの現在を語っていただきました。最近の民主化運動と軍事政権による弾圧を有志が命がけで撮影したフッテージをもとに作られた映画「ビルマVJ」も近日公開されます。

□左のUSTREAMのフレーム内で最新の番組をクリックすると映像が流れます。
□USTREAMはまだ不安定なので、徐々に映像と音声がかみ合わなくなっていきます。基本的に「ラジオ」としてお楽しみいただければ幸いです。後半は「おかき」を食べる映像しか流れていません。

★アップデート:BBCから「カチン族の民兵、ビルマ国軍との内乱に備える」(英文記事


人権団体による告発映像(凄惨な光景あり)。2005年の乾期が始まると共にミャンマー国軍が少数民族地域を攻撃、多くの犠牲者が出たとされる。


★第三国定住:「ニッポン」にためらい ミャンマー難民面接、米希望多く(毎日新聞

難民に固く門戸を閉ざして国際社会から非難を浴びてきた日本は、「第三国定住」制度の導入により、欧米並みの難民受け入れ国へと一歩踏み出した。だが難民の側には「未知の国ニッポン」への定住に二の足を踏む雰囲気が根強いのも事実。日本が移住難民をどのように社会に溶け込ませ、定着させるかが最大の課題となりそうだ。  ミャンマー国境から10キロ。タイ北西部メソト郊外にあるメラ難民キャンプには約5万人のミャンマー難民が暮らしている。うち9割以上が少数民族カレン族だ。ミャンマー政府軍とカレン族の「カレン民族同盟」の戦闘が激化した1984年に設立され、四半世紀を経た今も難民流入が続いている。 


★集団密航助長:「密航を助長」逆転無罪 元NPO理事長、ほう助のみ有罪--東京高裁 (毎日新聞

ミャンマー国籍の女性を集団密航させたとして、入管法違反(営利目的集団密航助長)などに問われた小舟日出雄・元NPO法人理事長(70)に対し、東京高裁(門野博裁判長)が1月、集団密航助長について、逆転無罪判決を言い渡していたことが分かった。一方、入国後に在留期間が切れる際、虚偽理由での更新を助けたとする同法違反ほう助のみ有罪とし、懲役1年、執行猶予3年、罰金100万円を言い渡した。この判決は確定している。

小舟元理事長は、知人らと共謀して07年4月、うその日本語学習証明書などを使ってミャンマー国籍の女性4人に不正に在留資格認定証明書や査証の交付を受けさせ、不法入国させたなどとして起訴された。1審・東京地裁は09年3月、起訴内容すべてを有罪認定し懲役2年6月、罰金250万円の実刑判決を言い渡した。

控訴審で小舟元理事長は、集団密航助長について一転して無罪を主張。高裁判決は「小舟元理事長は不正入国させる意図を知らされないまま、受け入れ態勢を作ったに過ぎない。共謀は認められない」と指摘した。弁護人は「ずさんな捜査で逮捕、起訴された。本人は無罪が証明され、喜んでいる」と話した。


★2001年製作のドキュメンタリーによれば、当時のミャンマー政府は大量にヘロインやアンフェタミンなどの麻薬を国家ぐるみで輸出、これが外貨獲得の50パーセントを越える実態(米国務省調べ)が指摘されていた。隣国タイはヘロイン流入を防ぐため、軍による介入を表明し、ビルマ領内にいる少数民族の独立軍をも支援。中国の支援を受けるミャンマー政府と、アメリカ・タイ両国の支援を受けるシャン族がにらみ合う、当時の複雑な情勢をうかがい知ることが出来ます。

ミャンマーの軍事政権でナンバー3とされたキン・ニュント氏が自ら麻薬の密輸に加わり、利益を得ていたとする証言もあります。2005年にキン・ニュント氏は汚職容疑で逮捕され、44年の懲役刑を言い渡されます(息子達は51年と68年の懲役刑)。現在は軟禁状態の生活が続いているとされています(Wikipedia調べ)。

その後、ミャンマー政府は大規模な天然ガスや石油などの地下資源の開発を欧米・アジアの資本に開くことにより外貨獲得の戦略をシフトさせています。


★番組後半で言及した「Audio Active」の音楽ビデオはこちらです。末尾の5秒間が圧巻です:


Posted by i-morley : 12:45