生放送再開は9月21日から

みなさま、7月の西日本ツアー以降、週1回の生放送以外ではほとんどごぶさたをしております。歴史に一度しかないような酷暑がこの夏続きましたが、いかがお過ごしでしたか?

モーリーは「なんとか」という感じで、残暑が厳しい中、乗り切りたいところです。白人の遺伝子が入っているからか、高校時代に富山県で越冬し、その後もっと寒いボストンの冬を10年越しに体験したからか、寒さにはめっぽう強く、逆に暑さにはとても弱い方です。弱冷房、運動習慣、ヨガ、食事療法などを組み合わせ、重ね合わせましたが、だめでした。本格的な夏バテの波は3回ほどで済みましたが、睡眠サイクルはとてももろくなり、一つのことに集中し続けるのが非常に困難な夏でした。作曲をするために取り置きした二日間を、YouTubeで「ランボー」の映画シリーズを4部全編見てしまうなどの結果に。暑さと湿気にやられると、フォーカスをし続けるのが本当につらいんです。

ベトナムに派兵されてだんだんとおかしくなっていった若き米兵達の気分を、なぜか追体験したくなったのかもしれません。「ランボー」シリーズのうち、一番完成度があるのは最終回らしき「IV」です。ミャンマー軍のカレン族に対する虐殺の風景が「ホテル・ルワンダ」ばりに克明に描かれており、なぜ人間が争い続けるのかという理不尽さにも迫る勢いを感じました。が、残念ながらシリーズ全編を通じて敵側、あるいは発展途上国側の視点が欠落していて、主人公と現地人のインタラクションがすべて「さゆり」の次元で落ち着いています。

21世紀にヒットする映画は、多様な視点を盛り込んだものになるでしょう。世界中のオーディエンスが見ているので、キリスト教の視点、アメリカの視点、白人の視点だけから世界を扁平に見ても満足は得られません。20世紀に完成されたハリウッド大作の蓄積がどう、新たな価値観の中で活用されるのかが楽しみです。

そして9月になりました。9月の日付変更線をまたいだばかりの時間帯に自転車に乗っていたら、鈴虫の音がしました。まだ熱帯夜が続いているのに、機械仕掛けであるかのように正確な日付で鳴く鈴虫は、現実離れしていました。何か、おかしい。地球の気候が変動し、カトリーナだけじゃない、パキスタンも史上最悪の洪水に見舞われている。このまま水不足で灼熱の時代に突入するかと思うと不安です。ホメオパシーや水の記憶にでもすがりたい気分です。うそだとはわかっていても。

さて、秘密プロジェクトとして進めてきた「ドラムンベースのアルバム」と「久しぶりに書き下ろす本」が山場を迎えています。暑さとの戦いもあるので、9月7日・9月14日の生放送は休憩をさせていただきます。したがって、毎週火曜の生放送が再開するのは9月21日の夜9時(ごろ)からとなります。

秋の予定は「東京アートポイント計画」での講演やシンセサイザー関連のイベントへの出演、そしてアルバムの発表ライブなどを控えております。暑さと湿気に弱い白人系の人にも過ごしやすくなった頃合いで、またお会いしましょう!

Posted by i-morley : 05:18