番組へのリスナー感想

名前:<ご芳名省略>
メッセージ:はじめまして。
昨日は完全にサッカーの前半戦を見逃しました。笑

私は数年前から完全に原発というか、核燃サイクルに反対しているのですが、昨日の話のながれからの最後のモーリーさんの話は理解できました。

私は完全に反対の思考に凝り固まっているのですが、あまり自分の考えを押し付けようとは考えていません。
あくまでも事実を広げていくというスタンスです。

世界には多くの問題が存在します。
傍観者ではいけないし、見て見ぬふりはもっとひどい。

自分にできる事をこれからも続けていければと思っています。
私も友人と共にUSTREAMを使った情報発信の準備を進めています。

モーリーさんの番組はこれまで観てきたUSTREAM番組の中で最も引き込まれました。次回からの様々な放送も拝見させて頂こうと思います。


お返事
お聞きいただいて、まことにありがとうございました。

原発問題やエコロジーについては、なるべく多くの人がタブーの無い議論を進められるような場を提供したいと思います。各人が自分で考えられるようにすることを一番大事だと思っています。その意味では推進・否定のどちらが正しいかを前提にしていません。

現在のエネルギー依存が続く限り、原発も続くでしょう。原子力発電がその大部分を提供している以上、原発を増やしていくことは仕方ないと考えています。原子力を使わなくてもいい低消費社会が実現できるならば、そこで建設を止め、逆に将来に渡って停止、解体する可能性もあると思います。ただ、今の日本社会にそこまで気合いを入れた禁欲性は望めないと思います。

また、原発の反対運動に関しては、内向きな視線で展開されていると感じています。今のやり方では、すでに意見が「反対」に固まった人にはアピールがありますが、意見が定まっていない一般の人を説得するだけの魅力が総じてありません。

これはシーカヤックで突撃したり、ハンガーストライキを展開している人たちにも言えます。彼らが正しいかどうかが問題なのではなく、外から見て彼らに魅力がない、ということが一番の問題です。

もっと成熟した、日本社会や国際社会を巻き込む運動の方法論はあり得ます。ですが残念ながら祝島の運動からは、そういった魅力を感じられません。また、「祝島に来ればわかる。この島に立ってからでないと本当に語る資格はない」という意見も読みましたが、その論法で日本の世論を動かすことには無理があります。

反対派の人たちは運動のあり方を見直す時期に来ていると思います。世界中の人が熱中するような形で祝島の美しさや生命力を発信できれば、これまで不可能に見えたことも可能になるでしょう。ただ、それをやるにはまず表現力と才能がなくては、だめです。

また、祝島という一つの「点」にこだわっても、代替案が見えてきません。核エネルギーを必要としない社会をどうやって祝島から実現できるのか、がもっとはっきり見えれば、その生き方に賛同して日本中から心ある人が集まるのではないでしょうか。

Posted by i-morley : 12:12