リスナー投稿

名前:コウジ(☆実名から変更させていただきました)
メッセージ:モーリーさん、ゆっこさん、たらきゅうさん

i-morley、いつも楽しく視て/聴いて/読んでいます。
昨晩の大麻についての特別番組、9時から深夜1時40分頃まで、すべて見ました。
今回はとくに意義のある番組だったと思います。
医療大麻のことは以前から知っていましたが、今回当事者である成田さんの思いに触れることで、この問題がいかに緊急性が高いものかを実感しました。
ほんとに、患者さんにとっては悠長なことを言ってる余裕はないのですね。

私は大学時代(1990年代前半)から大麻問題について関心を持ってきました。
もともと私がi-morleyを視聴するようになったのは、大麻がらみのことをネットで調べていたときに、i-morleyの麻枝光一さんのインタビューに行き当たったことがきかっけです。
それが2008年の暮れのことで、以降1年と少し、コンスタントに視聴しています。
(もちろん大麻問題以外のことも興味深く、楽しく視聴しています。)
大麻問題はi-morleyでは1年くらい前にとくにホットだったですが、最近成田さんの件に関連して復活してきたことをうれしく思います。
というのは、この問題は一部の人間の間ではいろいろ議論されていますが、日本全体としては目立った進展は全くないからです。
なので、今後も実際に行政が動くときまで、民間レベルで継続的に情報の発信、啓蒙活動、議論をつづけることが重要である思うのです。

私が大麻問題にとくに関心が高いのは、モーリーさんもご指摘さている通り、大麻問題は大麻だけの問題ではないからです。
ある意味でこの問題は日本の抱えているさまざまな問題の「要約」であると私は考えています。
日本が大麻の取り扱いにおいて今後先進国並みになれるかどうかで、日本の将来が占えるということです。
もし大麻でダメなら、他のもっと難しい様々な社会問題を解決することなど到底できるわけがないと思うからです。

大麻に関する法改正は、クローン病などの患者さんにとってはまさに緊急の問題ですが、日本のこれまでの歴史、現状、国民性を考えれば、現実に法改正まで持ち込むにはとても長い時間がかかるでしょう。
これはとても残念なことですが、大麻問題に興味を持つ人間は、このことを覚悟して、ユーモアとしつこさを持ってこの問題と付き合わなくてはならないと思います。
i-morleyでも今後もしつこく取り上げてくだされば一視聴者としてうれしいですね。
昨晩の番組が後から振り返って大麻法改正へのmilestoneになればいいなと思っています。
昨晩の番組にはそれだけの潜在能力があったと思うからです。

最後に「小話」をひとつ。
ポール・マッカートニーのインタビューの字幕が嘘っぱちな件に関連して。
字幕のことはれっきとした情報操作だと思いますが、その後よりへんてこな情報操作(?)も行われていました。
私はビートルズファンで、高校時代(1980年代後半)、ファンクラブの集まりにも参加していたのです。
そのときにファンクラブの「偉い人」の「スピーチ」で、ポールの日本での逮捕の件に話が及んだことがありました。
すると、その人は「大麻を所持していたのは、本当はポールではなくバンドの他のメンバーで、ポールはその罪をかぶっただけだ」と言うのですね。
これが本当なのかどうか私は知りません。
しかし多分嘘でしょう。
嘘だとしたら、なぜそこまで話を作らなければならないのでしょうかね。
ポールは大麻を持っていたし、吸引してもいましたよ、では、なぜいけないのでしょうかね。
もちろん、この手のことはモーリーさん曰くところの「いつものこと」ですが、ひとつの「トリビア」として付記しておきます。

ではまた。

コウジ
新潟県新潟市

☆お返事
気温0度の新潟から、長いメッセージをありがとうございました!今夜、ここ東京の23区でも微量の降雪が予想されています。ポール・マッカートニーの名誉を守るためにファンクラブのレベルで細かい工作が行われていたのは、ほほえましいです。

おっしゃる通り、今回の当事者は成田さんご本人だけではありません。我々みんなに及ぶ話なんですね。そしてこの場で傍観するか、沈黙するか、強い側に付いて説教するか、または疑念をきちんと表明するか。人それぞれによって出方が変わってきます。ある意味それぞれの人が自分と向き合う試金石にもなる事件だと思っています。

少なくともマッカーシー時代のアメリカで行われた「赤狩り」のようなやり方で「大麻を所持していた不心得者」を血祭りに上げる報道は、今日・ただ今から止めるべきです。数多くの国でほとんど合法化されている生薬なのですから、少なくともこの事実をきちんと報道する責務がマスコミにはあります。どう言いつくろっても、この事実から逃げることはできません。

成田さんが自己犠牲の精神にのっとってUSTREAMでカミングアウトした勇気を、モーリーは重く受け止めています。マスコミや政府・厚労省などがどうしても変わりたくない、とバイアスをかけ続けた場合、最終的には市民がより正確な情報を共有し合って、歪みを正していくことが必要となります。昨夜の放送に参加された皆さんは、すでにそのための心の準備ができていることでしょう。これは、変わるか否かという問題では、すでにありません。「いつ変わるのか」だけが問題です。Not if, but when.

Posted by i-morley : 01:48