【北川チャン族自治県(中国四川省)=槙野健】日本の国際緊急援助隊が活動していた北川第一中学の校舎倒壊現場では19日、中国全土で一斉に行われた黙とうに合わせ、追悼が行われたが、国営の中国中央テレビの職員が「帽子は取ったほうがいい」「そこの隊はもっと右へ」などと動きを細かく指示して“演出”を図る場面があった。
この現場には、日本隊のほか、中国人民解放軍や地元消防隊など総勢数千人が参加。同テレビの職員の合図で、一斉にがれきを掘り起こし始め、地震発生時刻の午後2時28分になると、全員が帽子を取って整然と黙とうして見せた。
日本隊の小泉崇団長は「あんな演出があるとは思いもしなかった」と目を丸くしていた。同隊には19日、「ともに救助活動を取り組んだ場所で黙とうを」と中国外務省を通じて提案があったという。