セルビアの首都ベオグラードで21日夜(日本時間22日未明)、コソボの独立宣言に反対する若者数百人が暴徒化し、独立を支持する米国の大使館を襲撃した。
暴徒は建物に放火し、一部を焼いたほか、館内で1人の死亡が確認された。暴徒はこのほか、少なくとも2か国の大使館を襲った。負傷者は計約150人に上ると見られ、首都に緊張が走っている。
治安当局などによると、襲撃は、21日夜にベオグラードの国会議事堂前で開かれた独立宣言に対する20万人規模の抗議集会に合わせて起こった。米国大使館に押し寄せた若者は窓ガラスを壊し、放火した。警官隊は襲撃から約30分後に現場に到着し、催涙ガスで若者を排除するとともに、約100人を拘束した。
米国大使館によると、館内で見つかった死体は焼け焦げており、暴徒の若者の1人と見られる。確認されれば、独立宣言後の騒乱で初の死者となる。暴徒はこのほか、トルコやクロアチアの大使館も襲撃、窓ガラスなどを割った。英国、カナダ、ベルギーの各大使館も襲撃されたとの情報もある。セルビア政府は当初、米国大使館周辺に警官を配備していなかった。暴徒を事実上放置した格好で、非難を浴びることは必至だ。