名前:テレビはとっくの昔に捨てた
メッセージ:『東工大・原子炉工学研究所を訪問』の感想 その3
モーリーさんと有希子さんはウイグルで現場に行って、中国政府によって差別されたりタダ働きさせられているウイグル人の実態を教えてくれました。
あれがもし、中国政府の役人にウイグルの状況を取材していたとしたら、役人は「ウイグルも中国本土と同様に民主的で公平な社会である」などの公式見解しか聞けなかったのではないでしょうか。
今回の研究所の取材は、中国政府の役人の公式見解のようなものに感じるのです。そういった記事はもう幾らでもあります。i-morleyがやる必然性はあるのでしょうか、i-morleyがもし原発問題にかかわるとしたら、ウイグルのように現場に行く事ではないでしょうか。
現場とは、原発に反対している団体や個人でもなく、東京の本社ビルの快適なオフィスから命令するだけのホワイトカラーでもなく、原子力発電所などの核関連施設で、放射線防護服を着て防毒マスクを被り、命を削りながら働いている人々ではないのでしょうか。
稚拙な文章で既にお分かりでしょうが、私などに原子力技術の具体的な事は分かりませんので、モーリーさんと議論するというのがそもそも間違っています。数多くの書籍やWebサイトに様々な事が書かれていますし、モーリーさんは英語の情報も理解できるわけです。それでも、否定的コメントを投稿したのは私ですから、質問に答えたいと思います。
>六カ所を停止させて日本のエネルギーは持続可能なのか?
この日本で反対運動によって、国策事業や大企業の計画が“停止”された事があったでしょうか。裁判に訴えても、政府・行政・司法は実質は一体ですから、負けてばかりです。心配しなくとも止まる事はないでしょう。万が一“停止”するとしたら、それは反対運動の結果ではなく、原発利権派の失敗か計画変更によるのだろうと思います。
>石油への依存はどうなるのか?
原子力の平和利用と言われて数十年、この間に使われたお金は何十兆円かもっとなのか?このお金が太陽光・風力・地熱発電などの研究開発に使われていたら、今頃は採算の取れる実用的なエネルギーシステムとして稼動していたかもしれません。そうすれば、原子力は不要であり、石油の消費量も減らせた事でしょう。もう遅いかも知れませんが、その方向しかないと思います。
>中国の原発
勤勉実直(昨今は怪しい)と言われる日本でも、杜撰な設計・工事・運用によって死傷者の出る事故は何度も起きていますから、今日も農薬ギョーザで騒がれている中国で、何百もの原発が動き出したら、スリーマイルやチェルノブイリのような事態が起こる可能性が高いのではありませんか。そうなれば日本も酷い事になるのでしょう。
お忙しいモーリーさんの時間を奪ってしまいました。失礼しました。私の投稿はこれで終わりにします。
別のリスナー様からオピニオン
名前:匿名希望
メッセージ:モーリーさん、ゆきこさん。こんばんわ
さて、原子力発電の回。原子力発電が今の日本の便利な生活のためにはなくてはならないって事は重々理解しているつもりなので、拳をあげて原子力発電反対!と言うつもりは毛頭ないのですが、六ヶ所村の事になるとちょっと不安な事がたくさん耳に入って来ます。
例えば、沖合数キロの所に伸ばした海底の排水口から、濃度の高い放射性物質を含んだ水を排水してても、海水で薄まるから環境への影響は少ないと説明されている点。その排水口の近くを回遊した魚が、もし青森産として食卓に並んでるかもしれないとか。
それから、煙突からも放射性物質が色々排出されていて、他の原発から1年間でもれる量の放射性物質が1日で出ているとも言われています。
私の情報は間違いがあるかもしれないのですが、いろいろな意見を取り上げて頂けたら、嬉しいです。
☆お返事
お二人とも、誠意ある投稿をありがとうございました。意見は多様にあってしかるべきですし、反対か賛成かで真っ二つに割れたところで、現状は何ら変わらないと思います。我々が持っている恐怖感や、心理操作への感受性といったことも、この機会に考えられたらいいと思います。編集工学者・思想家の松岡正剛氏もこの件に関して2006年のブログエントリーで言及しています(以下抜粋):
リンク: セイゴオちゃんねる
動物が新奇なものに出会ったときに起こる反応には、「ネオフィリア」(新奇嗜好症)と「ネオフォビア」(新奇恐怖症)の二つがある。人類に当てはめてみた場合、たとえば一神教の世界では「悪」を造形することによって「善」や「聖」の造詣を対比的に強調した。東洋とりわけ日本では浄土と穢土を対比させ、末法到来への恐怖心からさまざまな浄土美術の造形を生み出した。このような「フォビア」に根ざした東西の世界観や方法の違いをどう見るか。
近代以降の社会は、宗教ではなく科学によって「フォビア」を徹底的に管理し監視しコントロールしてきた。しかし人類から「フォビア」がなくなることはない。「完全」という擬似的な幻想モデルが重視されすぎている今日、かつての宗教に変わる「方法」をどのように見いだしうるのか。
NPT(核拡散防止条約)体制が陥っている、核兵器廃絶と恒久的核兵器国温存という矛盾。小型の大量殺戮兵器による「自爆テロ」を撲滅するという大国のアジテーションにひそむ欺瞞。個人の生存権と国家というホッブス以来の問題をどう考えるか。
2007年・オーマイニュースに掲載された記事
リンク: 元YMOメンバーらが新法人設立 - OhmyNews:オーマイニュース
音楽家の坂本龍一さんをはじめ、細野晴臣さん、高橋幸宏さん、桑原茂一さん、中沢新一さんらが集まり、「有限責任中間法人 more trees(モア・トゥリーズ)」を設立した。
同法人は、国内外での植樹活動や自然林の再生、大気中への二酸化炭素の放出による地球温暖化への対策を行うほか、環境問題に取り組むNPOやNGOなどと連携しながら自然エネルギーに依拠した健康的な社会への移行を目指して活動する予定。
<<中略>>
「昨年5月から青森県・六ヶ所村の核燃料サイクル施設の稼動停止のために“stop‐rokkasho(ストップ・ロッカショ)” の活動をしてきたが、“ストップ”という、ネガティブなメッセージを訴えるより、“more trees”というポジティブなメッセージを多くの人に届けたい。六ヶ所の核燃料サイクル施設も止まってほしいが、もっと大きなビジョンを持ち、危険なモノに依拠するのではなく、自然エネルギーの導入や植林、自然林の再生などを通して、問題を解決していきたい。いま、温暖化のスピードは加速している。良い技術も揃っているし、あとはやるだけ。自然林再生なんてロマンチックすぎるかもしれないが、ぜひやりたいと思う」。
Posted by i-morley : 2008年01月31日 23:41
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